ショーケースの中の映画館

10代、20代の若い世代は知らないかもしれませんが、僕が子供の頃、商店街の片隅や街中に小さな映画館がいくつかありました。そして上映中の映画を宣伝するために、いくつかのシーンを写真のような形でショーケースの中に貼っていたものです。(少しイメージし辛いかな?)

 

今となっては映画館はだいぶ大型化し、街中の小さな映画館は消え、チケット売り場の横にあったあのショーケースも消えてしまいました。

 

ブログでも時折映画の紹介なんて投稿してますが、改めて僕が映画を好きになったきっかけを考えた時、作品そのものよりも思い出すのは、あのショーケースとその中に貼られていた数々の映画のシーンを切り取った写真なんです。

 

子供の頃、近所の商店街の外れに小さな映画館があり、上映されているアニメ映画のシーンを切り取った写真を眺めては親に観せてくれとせがんだり、大人向けのアクション映画なんかは勝手にストーリーを想像したり。通りかかる度にショーケースに張り付いては飽きもせずいつまでも眺めていました。

 

今では映画のテレビCMが当たり前になりましたが、たまにテレビで見かける度に、想像力を掻き立てられたあのショーケースが懐かしくなるのです。

 

昔は良かったなんて言うつもりはありませんが、たまにこうして子供の頃を振り返った時、世の中の進歩というか流れがホントに早くなったなぁって思います。十年一昔って言うけど、もはや五年一昔って言った方がいいんじゃないかな?

 

なんで急にこんな話?と思われるかもしれませんが、日常の出来事をネタにブログを書くことに限界を感じ、それならば自分自身をネタにしようと考えて、今の自分が好きなもの、そのキッカケを考えていたのです。

 

あの頃夢中になって眺めていたショーケースと映画館、その土地を離れてだいぶ経つのでどんな風になっているか分かりません。でもこうして思い出したのも何かの縁。今度行ってみようかな。

 

夢中になることや好きなこと、そのキッカケを振り返ってみたとき、何か新しい発見があるかもしれませんね。

さてさて、今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。とりあえず今日のところはこの辺で。