のんびりしたい時のお供に

今日は本の紹介、大槻ケンヂ著「のほほん雑記帳」についてです。

 

初めて読んだのはもう10数年前でしょうか。当時のバイト先の先輩から「面白いから読んでみて。」と渡されたのがきっかけでした。大槻ケンヂさんについてはロックバンド「筋肉少女帯」のヴォーカルという知識ぐらいで、CDなんて聴いたことなかったし、よくあるタレント本と思いましたが、いやいやこれが面白い。

 

ジャンルとしてはエッセイとなるのですが、あの派手なメイクからは想像できないぐらい柔らかい文体と「のほほん」とした内容が絶妙に混じり合い、ちょっと疲れた時や何も考えずにのんびりしたい時にはうってつけのほんです。

 

かと言って内容が薄いのかというとそうではなく、若いころの悲しい経験や失恋をテーマについて語るも重苦しくならないよう、でもなんとなく心に残る、そんな本です。

 

話は変わりますが、のんびり何も考えずに読める本、そういう本が減ってきてるような気がするのです。年齢を重ねるにつれ多少なりとも重いテーマの本を読む機会も多くなりましたが、たまにはさらっと軽く読めるような本をと思って探してもなかなか見つからない、そんなことが多くなりました。

 

読書とは高尚な趣味、最近そんなイメージが定着しているような気がして。本来はもっと敷居の低い気軽なものであるべきと個人的には思うのですが。

 

もし僕と同じようにサラッと読めちゃうような本をお探しの方、大槻ケンヂさんの本お薦めです。エッセイだけでなく小説も面白いですよ。

 

さてさて、今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。とりあえず今日のところはこの辺で。